Column コラム
部屋の「におい」が気になる時はどうすれば良い? 簡単にできるにおい対策
人の鼻は、同じにおいを一定時間嗅いでいると
慣れてしまう性質を持っています。
そのため、お部屋のにおいは、住んでいる人には
わかりにくいものです。
知り合いが遊びに来た時などに、
お部屋が臭くないか気になってしまう
という方もいらっしゃるでしょう。
お部屋の気になるにおいは、
原因ごとに対策を取ることが大切です。
ここでは、お部屋がにおう主な原因と、
簡単にできる対策方法をご紹介します。

01 | お部屋がにおう原因は?
日々暮らしている自宅のお部屋の中では、
さまざまなにおいが発生しています。
お部屋が臭くなる代表的な原因としては、
次のようなものが挙げられます。
汗やタバコのにおい
汗や皮脂などの体臭、タバコ臭は、
お部屋内のカーテン、カーペット、寝具、
ほこりなどに吸着されます。
それらの成分がカーテンや寝具などに
こびりついた結果、お部屋全体から
嫌なにおいが発生してしまうのです。
特に、汗の影響で蒸れやすい靴を置く玄関先は、
生活臭が気になりやすい傾向にあります。
人の鼻は、日頃から嗅いでいるにおいに
慣れてしまう性質を持っています。
汗やタバコのにおいは自分で
気付きにくいため、注意が必要です。
食べ物のにおい
生魚やキムチ、焼き肉など、食べ物関連の
においもお部屋がにおう原因です。
調理時の煙や油跳ねなどがお部屋のカーテンや
壁に付着してしまうと、においを消すのが
難しくなります。
調理中に出た生ごみや食べ残しといった
ごみも悪臭の原因になるため、
適切に処理することが大切です。
排水口のにおい
キッチンやお風呂場、洗面所などの
水回りのにおいは、排水口にたまったごみや
石けんカスなどが主な発生源です。
洗面台や流しなどの器具と排水管の
接続部には、排水管からのにおいや
虫の侵入を防ぐ役割を持つ「封水」が
ためられています。排水管の汚れや
詰まりが原因で封水が不足することで、
下水のような嫌なにおいが発生している
可能性もあります。
洗濯物のにおい
洗濯物が原因の可能性もあります。
部屋干しした際の生乾き臭や、
洗わずに放置していた衣類についた皮脂・
汗のにおいなどが一例です。
また、洗濯機の汚れやカビが
洗濯物に付着して、においが発生している
可能性もあります。
洗濯機の汚れが気になる時は、
洗濯槽の掃除を行うのがおすすめです。
エアコンのにおい
エアコンから出る風がにおう時は、
エアコン内部のカビやほこりが原因として
考えられます。
エアコンの嫌なにおいを防ぐには、
定期的にエアコンを掃除してきれいな状態を
保つことが大切です。
エアコンそのものではなく、お部屋の生活臭を
エアコンが取り込んだ結果、嫌なにおいが
発生している可能性もあります。
ペットのにおい
お部屋内でペットを飼っている場合は、
動物の体臭や口臭、ペットフード、トイレの
アンモニア臭などがにおいの発生源になる
ケースも考えられます。
熱帯魚は口臭やトイレ臭とは
無縁そうに思えますが、独特のにおいが
気になることもあります。

02 | お部屋のにおいを防ぐ方法
お部屋がにおう原因には、
さまざまなことが考えられます。
お部屋の嫌なにおいを防いだり、
消したりするにはどうすれば良いのでしょうか。
簡単に行いやすい、お部屋のにおい対策の
例としては、次の方法が挙げられます。
定期的に換気する
お部屋内のにおい対策の基本は、
換気を行うことです。
お部屋の空気を入れ替えることで、
においの元になる成分が外に出ていくので、
嫌なにおいを絶つことができます。
お部屋に窓が複数ある時は、
対角線上にある窓を
開けて風の通り道を作ると、
効率的に換気することが可能です。
窓がひとつしかないお部屋は、
開けた窓に向けてサーキュレーターで
風を送りましょう。
掃除をまめに行う
お部屋の掃除をこまめに行うことも大切です。
トレイやキッチン、お風呂場の排水口、
下駄箱など、においが気になりやすい場所は
定期的に掃除を行い、きれいな状態を
保つことを心がけましょう。
また、
掃除をするだけでなく、においの原因になる
ごみをすぐに捨てることもポイントです。
地域のルールに従い、においが気になりやすい
生ごみなどはすぐに捨てることで、
お部屋内の悪臭を抑えられます。
ごみ捨て場のルールや回収日などの問題で、
すぐに捨てるのが難しい時は、袋に入れて
口を固く縛っておくのがおすすめです。
カーテンや寝具を洗う
カーテンや寝具、ソファといった布製品は、
においを吸着する性質を持っています。
カーテンや寝具には生活臭が
染みつきやすいため、においの発生源に
なってしまうのです。
カーテンは季節ごと、寝具はできるだけ
頻繁に洗うことを心がけると、
においを防ぎやすくなります。
ソファのように自宅だと洗うのが難しい
布製品は、市販の布製品用クリーナーを
活用しましょう。
消臭アイテムを使う
においをすぐに消したい時は、
市販の消臭スプレーや脱臭剤、重曹、
活性炭のような消臭アイテムを活用するのも
有効です。
他のにおいと混じるのを防ぐために、
消臭アイテムは無香料のものを選ぶことを
おすすめします。
応急処置として、水にぬらして軽く絞った
タオルを数分間振り回す方法でも、
お部屋のにおいを軽減できます。
お部屋の消臭の一環として、
芳香剤を活用する際は注意が必要です。
芳香剤は良い香りを周囲に広げられますが、
においを除去するものではありません。
においが混じって不快感を覚える
可能性があるため、設置したい時は先に
悪臭の元を絶っておきましょう。
空気清浄機をつけておく
お部屋に空気清浄機を設置するのも
おすすめです。
空気中の汚れやにおい成分を吸収して、
空気をきれいにすることができます。
悪臭の原因となる成分以外にも、
花粉やほこり、カビ、ウイルスといった
微粒子を取り除ける点もメリットです。
空気清浄機の詳細については、
以下の記事も併せてご確認ください。

03 | お部屋の嫌なにおいを予防しよう
生活を続ける以上、お部屋でにおいが発生するのを
完璧に防ぐことはできません。
嫌なにおいを少しでも軽減するために、
換気や掃除をこまめに行い、
においの元になるものを残さないことを
心がけましょう。
においだけでなく、花粉やウイルスの対策も
同時に行いたい方は、空気清浄機を用意するのも
おすすめです。ご紹介した方法を参考に、
きれいで気持ちの良いお部屋を目指しましょう。

更新 2025.10.16
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